マイクロソフトは2009年３月11日、Windowsに関するセキュリティ情報を３件公開した。そのうち１件は最大深刻度（危険度）が最悪の「緊急」、残り２件が上から２番目の「重要」。
細工が施された画像を開くだけで、悪質なプログラム（ウイルスなど）を実行される恐れがある。そういった画像が貼られたWebページやHTMLメールを開くだけでも被害に遭う危険性がある。対策は、同日公開されたセキュリティ更新プログラム（修正パッチ）を適用すること。

今回公開されたセキュリティ情報のうち、最大深刻度が「緊急」のものは次の１件。

［MS09-006］Windowsカーネルの脆弱性により、リモートでコードが実行される (958690)

　このセキュリティ情報には、Windowsに関する脆弱（ぜいじゃく）性が3件含まれる。現在サポート対象となっているすべてのWindows（Windows 2000／XP／Server 2003／Vista／Server 2008）が影響を受ける。
　含まれる脆弱性のうち１件は、画像ファイルの処理に関する脆弱性。Windowsメタファイル（WMF）および拡張メタファイル（EMF）形式の画像の処理に問題が見つかった。
　このため、細工が施されたWMF／EMFファイルを読み込むと、Windowsやアプリケーションが正常に動作しなくなったり、中に仕込まれた悪質なプログラムを実行される危険性がある。悪質な画像ファイルが埋め込まれたWebページやHTMLメール、文書ファイルなどを開くだけでも被害に遭う恐れがある。

　現在のところ、この脆弱性を悪用するプログラムや攻撃は公開されていない。また、安定した悪用プログラムを作ることも現時点では難しいだろうという。しかしながら、今後出現する可能性は否定できないので、「今のうちに、確実に対策しておいてほしい」（マイクロソフトセキュリティレスポンスチームの小野寺匠氏）。


以上PC onlineより抜粋




既に更新済みの方は良いですが、自動更新を無効にされている方は、パッチを当てることをお勧めします。
［コントロールパネル］－［セキュリティセンター］－［自動更新］を自動に設定する必要があります。
または、［自動更新を無効にする］設定の場合は、Windows Update または Microsoft Updateでパッチをあてることでも解消されます。
早めの対応をお願いします。